製鉄所において銑鉄(せんてつ)を鋼に変える製鋼の過程で用いられるアルミニウム塊を、アルミニウム添加剤(脱酸剤)と呼びます。
製鉄所では鉄鉱石から鋼の原料となる銑鉄(せんてつ)を還元して作っています。
銑鉄は不純物が多く鋼にする工程で高純度酸素を用いて不純物を酸化除去しますが、溶鋼中に過剰な酸素が残留し鋼の性質を悪くする原因ともなります。
ここで脱酸剤として使用されるのがアルミニウム添加剤です。アルミニウムは鉄に比べ、酸素とくっつく力が強く優先的に酸化物を作ります。またアルミニウム酸化物は鉄よりも大幅に軽いので溶湯(溶けた金属の事をこう呼びます)の表面に滓となって浮かび除去しやすいので、製鋼の工程に欠かすことはできません。また脱酸目的だけでなく薄くて伸びのある鋼材には欠かせない重要な添加剤でもあります。
このアルミニウム添加剤を製造しているのが日本金属なのです。
様々なアルミニウムの廃材をリサイクルし、アルミニウム添加剤を製造しています。
原料は主にアルミニウムのスクラップです。アルミニウムの合金は種類も多く、成分も様々です。日本金属では原料のスクラップを連続的に溶解しながら連続鋳造を行なっています。バッチ式の製造に比べると熱効率が良く、溶解性が良いのが特徴です。しかし溶かしながら鋳造するのは成分調整など品質の安定が難しいので、原料の選定・配合が重要になってきます。また成分分析を定期的に行い、異常がないか目を光らせています。
アルミニウム添加剤を作っているのは、千葉県君津市にある君津工場と福岡県北九州市にある二島(ふたじま)工場の二拠点です。どちらも同市内に製鉄所があり、タイムリーな納品が可能となっています。
もちろん溶けたアルミニウム(溶けた金属を溶湯といいます)は700℃以上で高温です。直接触ったりすればやけどします。しかしながら徹底的に危険を排除した設備と安全装備、細部に至る安全教育で創業以来、重大事故は起こっておりません。